ドラマの一気見はたいへん

なんと前回の日記から半年以上経っている。8 月末に「8 月中に書く！！」とツイートしたが、書かないまま 10 月である。
今年は結局生活も仕事もとっちらかったまま走り続けてしまっている。精神衛生的にも非常に良くない。一つ一つ潰していかねば。

……というのを 10/8 に書いていた。その続きを今から書く。ひどい。（と書いていたのは 2022 年 12 月末だった。）

今年は 1 本しかブログを書けておらず いま書いているこれが 2 本目なんだけど 結局これ書いてる途中で年を越してしまったので 1 本だけで終わったんだけど、その 1 本目ではNetflix の MCU ドラマを一気見しようとして間に合わなかった話をしていた。
その後夏頃に無事日本の Disney+にも Netflix のドラマたち（Disney+では「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」という名前でまとめられていた）がやってきたので、残りの 4 シーズン分も視聴した。前も書いたんだけど、全部で約 50 分 ×(13 話 ×12 シーズン+8 話)もあった。

なげえ！！！

だいたいどのシリーズも面白かったんだけど、ほとんどが 50 分 ×13 話もかける内容じゃないだろと思ってしまった。約 11 時間だよ。長いよ。
映画なら長くても 3 時間ぐらいで終わるから自分に合わなかったりつまんなくても次行こ次〜って思えるけど、11 時間見てつまらんとダメージがでかいし、序盤を「しばらくしたら面白くなるのか？大丈夫か……？」みたいな気持ちで見てるのもしんどい。いや別に義務じゃないんだから見なきゃいいだけの話なんですが。
そういえば前回「海外のドラマ、一話が長すぎない？」みたいなこと書いてたけど、僕がドラマ見なさすぎなだけで日本のドラマもそんぐらいの長さだったわ。すみません。アニメと同じだと思ってました……。

ディフェンダーズ・サーガはヒーロー？が 5 人いてそれぞれ 2 から 3 シーズンあるんですが、個人的な好み順は
ジェシカ・ジョーンズ > デアデビル > ルーク・ケイジ > アイアン・フィスト > パニッシャー
でした。ちなみにパニッシャー以外の 4 人が大集合するパーティみたいなシリーズ（『ディフェンダーズ』）は敵に興味がなさすぎて全然面白くなかった。キャラ同士の絡みは良かったけど……。

ジェシカ・ジョーンズとデアデビルはシーズン 3 までやっていて、どちらも綺麗にまとまってた。ジェシカ・ジョーンズはマジで全編胸糞悪いんですがすごく良かったです。デアデビルはシーズン 2 でちょっと萎えたけどシーズン 3 が素晴らしかった。
ディフェンダーズ・サーガはデアデビルから始まってるし Disney+で続編？リブート？が決まってるのもデアデビルだけなのでやっぱ 1 番人気なんだろうな。
いまググったら「シーズン 4 ではなく新たなシーズン 1」とか言われていてどうもリブート（語り直し）っぽい雰囲気だけど、無かったことにせず続編にして欲しかったな……。グロを抑えて客層広げるのは賛成だけど。

ルーク・ケイジとアイアン・フィストはシーズン 2 までしかないんだけど、どっちも明らかにシーズン 3 までの三部作として作ってるよねって終わり方だったのですごく残念。デアデビルがリブートならこの二つの続きはもうやらんだろうなぁ……。もったいない。
なげえなあとは思ったけど本流の MCU で扱いづらいこと、扱えてないことをじっくりやったり、MCU フェーズ 4 で取り組み始めたテーマを先取りしてるようなところもあり、面白い作品群でした。

Netflix MCU シリーズがとにかく長くて疲れたのでしばらく複数シーズンまたぐようなドラマには手出さんとこ、と思ったのだけど、ネトフリ MCU 見終わるぐらいの時期にかつて MCU を猛プッシュしてきた先輩が『ベター・コール・ソウル』（以下ベタコ）を猛プッシュしてくるようになった。会うたびに見ろって言ってくるのだが 6 シーズンもある。なげえ。
そのうち見ます、と適当に流してたんだけど、最終回（2022/8/15）が配信されたあたりで「ベタコ最終話 😭」「完璧すぎた」みたいなツイートがタイムラインにぽこぽこ上がってきて、こんなに皆見とったんかと驚いた。
言及してる人の多くがぼくの好きなクリエイターたちだったし相変わらず先輩が猛プッシュしてくるので結局頭から見始めた。

めちゃくちゃ良かった。
2022 年どころかここ数年触れたフィクションの中で断トツの良さだった。素晴らしかった。

『ブレイキング・バッド』っていう作品のスピンオフらしいんだけど、先輩が見てなくても全然問題ないというのでいきなりベタコを見た。実際全然問題なく見れた。最初っから元作品の登場人物がバンバン出てくる（らしい）ので、もちろん見方は変わるんだろうけど。

シーズン 6 まであってまあ長いんだけど、まったく退屈しなかったし辛くなかった。最初の方はかなーり丁寧に話を運んでるからもどかしく感じる部分もあるが。
これまで映像作品にあまり触れてこなかったし、ぼくは映像作品の良し悪しや技法を見る目も語る言葉もまったく持っておらず正直よく分からんのだけど、ベタコは毎話毎話クオリティがめちゃくちゃ高いように感じた。一気に見るもんじゃねえなもったいねえなと思いながら一気に見てしまった。

選択と後悔と忘却と、人と人をめちゃくちゃ丁寧に描いてる作品だった。
印象深いシーンはたくさんあったし語りたいけど長くなっちゃうのでみなさんぜひ見てみてください。

昨年 11 月に結婚して、色んな人に報告した。ぼくの周囲には結婚という選択をしない人やできない人含め色んな人がいるけれど、報告した。
そしたら最近知り合った人から、飲んだあとの帰りの電車で「なんで結婚したんですか？」と聞かれた。普通の（普通のってなんだ）受け答えしても「で、なんで結婚したんですか？」と繰り返されたので、その人の中でぼくはかなりアナーキーな人間と位置づけられてるっぽいのもあり、しっかり考えながらもう少し踏み込んで、自分なりの言葉で丁寧に真面目に答えた。そしたらふむふむなるほど、とうなずき、3 秒ほど黙ってから「で、なんで結婚したんですか？」と言われた。ただの酔っ払いだった。

酔っ払ってない人間に詰められたら困っちゃうけど、そもそもそんな論破しにくるやつはいないし、論破されたとしてもどうでも良い。ぼくにとっての人生における選択って、理論武装してするようなことじゃない。
よく考えてないって意味じゃないよ、たくさん悩んで考えてるよ。
これからも色んなことがあると思うけど、目を背けるべきでないものには、その必要があるときには、なるべくしっかり向き合うようがんばっていきたい。お互いがその後押しをできるような関係でありたい。ちょこっとでいいから。

とにもかくにも、人との出会いには本当に恵まれてるなと思う。結婚の報告して回ったりなんかしてると改めて身にしみる。
いつもありがとうございます。
2023 年もどうぞよろしくお願いいたします。