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とっておきの道

Sun Dec 19 2021

通っていた高校は駅からそこそこ遠かったので、電車通学の人はほとんどが最寄り駅に自転車を置いて通っていた。歩けない距離ではないので徒歩派もいるにはいたけどかなりかなりレアだった。僕も部活引退してからは最低限の運動確保の意味も込めて徒歩にしてたけど。受験生で四六時中勉強してたから、意識的に「勉強していない時間」を確保してたってのもあるかな?いや、多分当時はそんなこと考えてないな。そもそも自転車が壊れたのがきっかけだった気がしてきた。

部活は水泳部に入っていたんだけど、冬の時期は学校の屋外プールじゃ泳げないから週に何度か公営の屋内プールに練習しに行っていた。駐輪場前に集合して部員みんなで移動してたんだけど、

あ、違うわ。間違えたわ。

学校を出て左側に、二手に別れる短い下り坂があった。別れるとは言ってもお互いに目視できるぐらいしか離れないし10秒後には合流するようなものだったので、みんなその日の気分で右に行ったり左に行ったりしていた。複数人で移動する時は自然と半々ぐらいに分かれていた。
その下り坂を、ぼくはいつも右側の太い道にしか行かず、左側の細い道はいつかのお楽しみにと思って一度も通らずにとっておいた。たった10秒の隣り合った下り坂なんだけど、坂の傾斜の変わり方も結構違うし、見える景色やスピード感は結構違ったものになるんじゃないかなと思ってた。

という話にさっきの屋内プールの話をつなげたかったんだけど、プールにいく時は学校出てすぐ右に行くからプールへみんなで移動するときはこの坂使ってないわ。その時に左右にわらわら別れてはすぐ合流してたような気がしてたけど、記憶の捏造だったわ。プールに移動する時じゃなくて普通に学校で練習したあと帰る時の記憶だった。

結局その道は卒業直前に初めて下ったんだと思うけど、なにせたった10秒なのでまあこんなもんだよな〜という感想で終わった気がする。当時の日記に何か書いてあるかな?

こういう風に、いつでも通れるんだけど今は通らないでおく、みたいなものは今でもある。
今住んでる家は駅からちょっと遠くて10分以上歩くんだけど、余裕があるときは毎回ちょっとずつ違う道を通るようにしてる。Pikmin Bloomはじめてからは霧を晴らしたいので(Pikmin Bloomの地図は最初全部霧がかかっていて、歩いた場所だけ霧が晴れていくから歩いたことのある場所がパッと分かるようになっている)ちょっと遠回りしてでも違う道を歩くことが増えた。
そうやっていろんな道を歩くんだけど、ここの小道は面白そうだからまた今度にしようがずっと続いてとってある道が2つほどある。いつ歩くことになるかな。
ちょっと違うけど、登山でもここの山行くとしたらここからここまでガッと縦走して繋ぎたいからつまみ食いするのはな〜〜と思ってなかなか登れない山がある。例えば高尾山〜陣馬山の縦走は東京近郊のお手軽縦走路として有名だけど、どうせ行くなら高尾山から奥多摩湖まで繋ぎたいよな〜と思ってしまって一度も行ってない。別に同じ山何回行ってもいいんだけどね。

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