空気入れと自転車の話
Tue Jan 19 2021
自転車の空気入れが壊れてしまったので新調した。
先週自転車に空気を入れようとしたら手応えゼロ。結構高かったのになぁ…いくらだったっけ?と思って購入履歴を調べたら2012年の購入で4000円ほど。確かに高いが、8年以上も使えば壊れるわな。高いものなのでできれば修理したいなと思い、軽くググったりしたあと空気が漏れてる箇所を特定しようとしたがさっぱりわからない。空気が漏れてるというよりポンプが機能してないのでは?という感じだったので早々に諦めて新しいものを買うことにした。
壊れたやつはもう売ってないみたいだったので別のいい感じのものを探す。いま乗ってるのは小径車で、空気入れをタイヤのバルブに固定するためにレバーをたてるとタイヤのスポークに干渉して毎回ストレスだったのでなんとかしたい。調べてみたらLEZYNEというメーカーの空気入れはレバーを立てるんじゃなくてねじ込むことで固定する方式だから小径車でも楽らしい。色々モデルがあってよくわかんないけど基本モデルっぽいやつを買いました。6000円弱で前よりさらに高くなっちゃったけど、高級感あるしタイヤへの取り付けもポンピングも快適なので満足です。こんどは10年以上持つといいな〜。
しっかり空気を入れたチャリンコは快調に走るのでとても気持ちいい。かっ飛ばしてどこまでもこぎ続けたくなる。東京は信号が多いし道は狭いし車も人も多いのでどこまでもかっ飛ばすことはなかなかできないけど…。
地元は東京と違って道は広いし、平野だったので川を越える時以外は坂らしい坂もなく、めちゃくちゃスピード出せて楽しかった。東京は地域にもよるけど基本的に坂が多くて運動不足の人間にはつらい。引っ越す前は大田区に住んでたんだけど、マジで坂だらけだし家を出るとまず急坂を登らなきゃいけないのでしんどかった。
趣味と言うほどじゃないけど自転車に乗るのは好きで、特に高校の頃はトレーニングも兼ねてどこへ行くにもなるべく電車に乗らず自転車を使うようにしてた。電車の定期も持ってたけど学校へはほとんど自転車で行ってたし、受験勉強始めてからも県で一番でかい図書館で勉強したくて毎日1時間ぐらいチャリをこいでた。
自転車が好きになったのは中2か中3のときで、きっかけは登山の代わりとしてのサイクリングだった。ぼくは物心つく前から親に山やキャンプに連れてってもらって年数回は登山をしていたんだけど、ある時期からそれがすっかりなくなってしまった。当時一人で山に行く勇気はなかったので(金もないし)しゃーない自転車で妥協するか、と思って休日にママチャリで遠出するようになった。
始めてみると登山とは全然違う楽しみがあった。まず、登山と違って一人で出かけるのでどこに行くか、どうやって行くか自分で自由に決めることができる。登山は親にくっついてってただけだから自分で計画を立てるのが楽しかった。そして、いま言ったことと矛盾するようだけど、登山と違って基本的に遭難のリスクがないのでしっかり計画を立てる必要がない。目的地だけ決めてその場のノリでルートを選んだり寄り道したり、目的地を変えたり、目的地も決めずにただフラフラしたり。山と違って道に迷っても死ぬ心配がないので気楽に道に迷うことができる。当時ケータイは持ってたけどパケホーではなかったのでケータイで地図を見ることはできず、コンビニを見つけては地図を立ち読みして現在地を確認、ということをよくやってた。丸一日出かけるときはさすがに道路地図持ってってたけどね。中3の夏休みにはママチャリの荷台にでっかい箱くっつけて、そこにテントやシュラフ突っ込んで愛知県をぐるっと回ったりもした。めちゃ楽しかったな……。
東京に出てきてからも積極的にチャリに乗るようにしてる。東京の電車は大嫌いなので、会社に勤めていた頃はチャリで通える家を選んでチャリ通するようにしていた(前の会社は終電前に帰れる方が稀という事情もあった)。いまの仕事でもなるべくチャリで移動するようにしてる。そうやっていまも日々自転車生活を楽しんではいるけど、大学で登山を再開したのもあって泊りがけのツーリングみたいなのは全然しなくなっちゃった。色々落ち着いたら久しぶりに行きたいな。