旅人になってみたかった
Fri Dec 10 2021
子供の頃、旅人に憧れていた。
小学校低学年の頃にチョコボの不思議なダンジョン 2 にハマり、その数年後に風来のシレン 2 に出会ってドハマリしたんだけど、どちらも主人公たちは根無し草の旅人だった。
主人公も相棒も出自のエピソードがなんもないんだよね。「出自が謎」とかでもなく。(と思って Wikipedia 見たら未プレイのシレン 3 がシレンの出自の謎がテーマだったわ……。うーん。)並べて書いて思ったけど、どっちも喋らない主人公とお喋りな相棒の組み合わせで、片方は鳥でもう片方はただの無口な人間なの面白いな。
旅行や登山が好きでこれまで色んなところに出かけてきたけど、家族がいて実家があって自宅もあるし、つまり帰るところがあるので根無し草の旅人にはなれない。一人暮らしを始めてからは家持たずに転々とするのも面白いかな〜とか考えたときもあったけど、本やら山道具やら持ち物が多すぎて無理だった。北海道をテント持って自転車で 1 ヶ月ぐらいぶらぶらした時はちょっとだけ縛りがない感覚を味わえたけど、結局 iPhone 持ち歩いてるからまあ日常の延長でしかなかったな。いや、ここで言ってる旅人は旅が日常の人なんだけど。
そういえばこの 2 日言及してたブレスオブファイアシリーズは全部冒頭で家族と家(帰る場所)を失って強制的に旅立つところから始まる話だったわ……。あのシリーズはゲームをプレイしていて旅してる感じが強くてそれも好きだ。特に 3 と 4 のキャンプシステムは最高。
地元があったとしても交通機関と通信手段が発達する前だったら「旅」が成立したんだろうな〜と思う。いまだと人が住んでる場所は大体電波が通じるし、どんな僻地でもまあ 2 週間あれば家に戻れそうだもんな。
ぼくの一番好きなマンガ『魔法陣グルグル』の主人公の片方ニケは地元も家族も健在だけど、移動も通信も発達してない世界観だからずっと旅してる感じが強いんだよね。専用テントもあるし。そういえば RPG のエンディングって凱旋シーンが付き物なイメージだけど、ラストでニケの家族とか地元について何も触れてなかったな。旅立ちの元凶なのに扱いの軽さよ……。
というか、不思議のダンジョンの主人公が〜とか書き始めたけど、旅人に憧れてたのってグルグルに出てくる台詞「旅立ちはまっしろでなきゃね!」が最高すぎるからだったわ。「まっしろな旅立ち」はぼくにはどうやってもできないんだよな。「旅立ちはまっしろでなきゃね!」言ってみてぇ〜〜〜!